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福島駐屯地 宿舎整備(壁面塗装)役務 入札考察

発注機関

陸上自衛隊福島駐屯地 第387会計隊

入札日時

令和8年7月10日(金)10:00 第387会計隊 入札室

郵便入札締切

令和8年7月9日(木)17:00 必着

市場価格調査回答

令和8年7月7日(火)13:00 (FAX/Mail)

契約実施計画番号

6N1N13005530 / 調達要求番号 6NQ01CE0011

作成日

令和8年7月2日

作成

株式会社インヘリタンスオフィスK 官公庁入札コンサルティング事業部

 

 

1. 案件概要

結論

本件は陸上自衛隊福島駐屯地内の公務員宿舎3施設(笊森・台原・荒井)を対象とした、壁面塗装・クロス張替・畳・建具・押入れ修繕等 計160品目の複合内装補修を単価契約でまとめて発注するものです。

工種が多岐にわたるため、単一専門業者よりも複数職種を自社または協力業者網で一括対応できる総合内装業者が有利な案件です。

基本情報

項目

内容

案件名

宿舎整備 笊森1・2・3号 壁面塗装(玄関扉)ほか159件

発注機関

陸上自衛隊福島駐屯地 第387会計隊(分任契約担当官 佐藤 光)

履行場所

福島市荒井 笊森宿舎/台原宿舎/荒井宿舎(3施設・計160品目)

履行期間

契約締結日〜令和9年3月31日(水) ※単価契約・随時発注方式

入札方式

一般競争入札/単価契約(落札決定方式:単価)

参加資格

全省庁統一資格「役務の提供等」A・B・C・D等級

保証金

入札保証金・契約保証金 ともに免除

調達目的

公務員宿舎3施設における退去修繕・経年劣化対応のための内装整備を、160品目の内訳書形式でまとめて発注し、契約後は必要の都度(随時)整備を実施する包括契約です。品目単価×予定数量の積み上げにより入札金額を算定する点が、通常の総額一括発注案件と異なります。

発注者が重視しているポイント(仕様書からの読み取り)

  • 多品目・多現場対応力:塗装/クロス/畳/建具/大工(押入れ修繕)/フローリングの計14工種を横断的に対応できる体制
  • 現地対応力:仕様書に「現地にて詳細な採寸、色合わせ等を実施すること」と明記。図面のみでの見積・施工は不可
  • 記録・書類管理の徹底:着手届〜完了届まで10種類の提出書類、作業写真(材料・前中後)の提出義務
  • 適正な廃棄物処理体制:マニフェストE票の写しの提出が義務付けられており、産業廃棄物収集運搬・処分の委託体制が前提

2. 仕様分析

必須条件

  • 全省庁統一資格「役務の提供等」A〜D等級の保有(有効期限内であること)
  • 予決令第70条・第71条の非該当、指名停止措置を受けていないこと
  • 暴力団排除に関する誓約書の提出(入札書様式内に規定)
  • 現地での採寸・色合わせの実施(設計図面のみでの見積り・製作は不可)
  • 作業写真(使用材料・作業前/中/後)の撮影・整理・提出
  • 完了届提出+検査官による完了検査、不合格時は無償で速やかに手直し・再検査
  • 提出書類10種:着手届/現場代理人届/工程表/材料検査書/作業日報/完了届/発生材調書/マニフェストE票の写し/作業写真/その他(監督官指示)

加点要素

本件は総合評価落札方式ではなく、単価契約による一般競争(価格競争型)のため、公表資料上の明示的な加点評価項目は確認されません。ただし、実績・体制の良し悪しは、単価契約期間中の追加発注時の信頼関係や、次回以降の類似案件における事実上の競争力に影響すると考えられます(推定)。

競争優位となる要素

  • 塗装・クロス・畳・建具・大工(押入れ修繕)・フローリングを自社または協力業者網で一括対応できる体制
  • 3宿舎(笊森・台原・荒井)はいずれも福島市荒井地区に集中しており、地元業者は移動効率で優位
  • 産業廃棄物のマニフェストE票対応実績(適正処理体制の有無が実務上の差別化要素)

過去案件との差異

従来型の単一施設・単一工種案件(例:スクリーン扉交換、CF張替単独発注等)と異なり、本件は3施設・14工種・160品目の複合案件です。内訳書の全160行に単価を積算する必要があり、見積作成の工数が通常案件の数倍に及びます。

見落としやすい条件

  • 内訳書合計金額と入札書金額の端数処理不一致は、失格リスクとなり得るため統一ルールでの積算が必須
  • 「予定数量00」の表記は品目単位(1件=1セット)を意味し、単価契約のため契約期間中に同一単価での追加発注が発生し得る点に注意(低すぎる単価設定は年間を通じて拘束される)
  • マニフェストE票の提出義務=産業廃棄物収集運搬・処分業者との事前契約が必要(自社処理不可の場合は協力会社の確保が前提条件)
  • 現地の色合わせ・採寸が必須と明記されており、机上の相場感のみでの見積りは仕様相違・追加費用発生のリスクがある

失格リスク

リスク項目

回避策

全省庁統一資格の等級・有効期限不備

入札前に資格審査結果通知書の有効期限を再確認

指名停止中である

指名停止情報を防衛省ウェブサイトで事前確認

郵便入札 7/9(木)17:00必着に遅延

7/7-7/8中の発送完了・追跡番号での到着確認を徹底

封筒の朱書き記載漏れ・誤記

「〇月〇日〇時〇分開札(件名・入札書在中)」の記載を提出前にダブルチェック

内訳書合計と入札書金額の不一致

Excel等で内訳160行を自動合計し入札書と照合

 

 

3. 市場分析

市場相場(推定・工種別単価)

以下は東北地方(福島県内)における同種内装補修工事の一般的な材工共単価をもとにした推定値です。実勢価格は施工条件・使用材料メーカー・発注時期により変動します。

工種

数量

想定単価(税抜・推定)

金額(税抜・推定)

壁面塗装

168.7 ㎡

¥3,200/㎡

¥539,840

天井塗装

146.3 ㎡

¥3,400/㎡

¥497,420

天井クロス張替

292.1 ㎡

¥1,550/㎡

¥452,755

建具クロス張替(襖・天袋)

33 面

¥3,100/面

¥102,300

建具襖紙張替(襖・天袋)

24 面

¥4,000/面

¥96,000

畳表替え

24 畳

¥5,200/畳

¥124,800

畳新調(乾式畳床 t55mm)

24 畳

¥15,000/畳

¥360,000

押入れ・クローゼット修繕

67 箇所

¥3,800/箇所

¥254,600

フローリング張替

3 ㎡

¥15,000/㎡

¥45,000

壁面プリント板塗装

2 ㎡

¥3,500/㎡

¥7,000

洗面所壁面クロス張替

4.5 ㎡

¥1,600/㎡

¥7,200

直接原価 合計(推定)

 

 

¥2,486,915

※上表の数量は仕様書「別紙第1 宿舎整備規格」(160品目)を工種別に集計した実数値です。単価は【推定】であり、貴社の仕入・協力業者条件により変動します。

原価構成(推定)

構成要素

金額(税抜・推定)

直接原価比率

直接原価(材料費+労務費)

¥2,486,915

100%

現場管理費・一般管理費(諸経費 約30%)

¥746,075

約30%

移動費(3宿舎巡回・複数回訪問)

¥100,000

約4%

原価計(利益前)

¥3,332,990

主要競合企業(推定)

  • 福島市内の総合内装・リフォーム業者(塗装・クロス・畳を自社または系列業者で一括対応する業者)
  • 防衛省・地方防衛局の宿舎整備案件常連の内装工事業者(実績豊富・全省庁統一資格保有)
  • クロス張替・畳専門店同士のJV(工種特化型の連合による参入)

競合企業の強み・弱み(推定)

強み

弱み

地元密着で移動コストが低い

産廃処理体制(マニフェストE票対応)が未整備な小規模業者もある

防衛省案件の実績があり書類対応に慣れている

160品目の内訳書積算に工数がかかり、見積精度がばらつきやすい

特定工種(畳・クロス等)で高い専門性

複合工種案件では他業者との協業が必要になり、利益率が圧迫されやすい

4. 過去の落札傾向分析(推定)

 

結論

本件は総合評価方式ではない価格競争型案件ですが、複合工種への対応力が事実上の参入障壁となるため、応札者は絞られる見込みです。

分析項目

推定内容

 

落札率予測

予定価格に対し概ね85〜92%程度(地方防衛局系・複合内装案件の一般的傾向)

 

競争性

中程度。複合工種対応力が実質的な参入障壁となり、専門特化業者の単独応札は限定的

 

応札者数予測

3〜6社程度

 

価格競争型か品質重視型か

価格競争型(最低価格に近い入札金額の者が有利)。ただし失格要件(資格・書類)のクリアが前提

 

       

※過去の同種案件の公開落札結果データが限定的であるため、上記は同規模・同工種の一般的な公共工事傾向からの推定です。

 

 

5. 落札価格分析

価格シミュレーション(すべて税抜・推定)

区分

金額(税抜・推定)

予想予定価格

¥3,900,000 〜 ¥4,200,000

推奨見積金額

¥3,666,000

安全価格(利益確保重視)

¥3,900,000

勝負価格(落札重視)

¥3,400,000

落札予想価格帯

¥3,300,000 〜 ¥3,700,000

上記は原価積算(直接原価+諸経費30%+移動費)に適正利益(約10%)を加算した理論値です。実際の応札にあたっては、貴社の協力業者コスト・稼働状況を踏まえて最終調整してください。

【重要】市場価格調査回答書の戦略(標準ルール適用)

市場価格調査回答書 > 入札書金額 を厳守してください

提出期限:令和8年7月7日(火)13:00 (FAX/Mail、第387会計隊契約班 片倉様宛)

推奨回答額:¥3,850,000 〜 ¥4,030,000(入札予定額に対し概ね5〜10%上乗せ)

理由:発注者は市場価格調査の回答を参考に予定価格(落札上限の基準)を設定します。回答額を実際の入札額と同水準以下にしてしまうと、予定価格が過度に低く設定され、貴社自身の入札可能な価格帯(利益確保できる下限との差)を圧迫することになります。回答額を入札予定額より高めに提出することで、予定価格に一定の余裕を持たせ、貴社が適正利益を確保しながら価格競争力のある入札を行える環境を維持します。

6. 落札確率評価(100点満点)

以下は現時点で確認できる案件情報のみに基づく標準的な地元総合内装業者を想定した仮スコアです。貴社の実際の過去実績・保有資格・協力業者体制の情報をいただければ、より精緻なスコアに更新可能です。

評価項目

配点

推定スコア

評価根拠(推定)

 

価格競争力

40点

26点

原価積算は明確だが、協力業者コストの実績データ未確認のため中庸評価

 

実績競争力

30点

18点

防衛省宿舎整備・複合工種の実績有無が未確認のため保守的評価

 

納品体制

20点

14点

3宿舎対応・産廃処理体制(マニフェストE票)の整備状況次第で加減点

 

総合評価(コンプライアンス等)

10点

8点

資格要件は明確なため相対的に高評価

 

合計

100

66

 

 

 

総合評価:現状スコア 66/100点

実績・体制情報を確定し、次章の戦略を実行することで +10〜15点の上積みが見込まれます。

           

7. 勝ちに行く戦略

提出前に行うべきこと

  • 全省庁統一資格の有効期限・等級証明書を最新版で準備
  • 暴力団排除に関する誓約書の事前準備(入札書様式内に含まれるため記載漏れ防止)
  • マニフェストE票発行体制の確認(産業廃棄物収集運搬・処分業者との委託契約有無を確認、未整備なら至急手配)
  • 可能であれば現地(笊森・台原・荒井宿舎)の下見を実施し、採寸・色合わせの精度を高める

見積作成時の注意点

  • 160品目すべての内訳書行に単価を漏れなく入力し、内訳合計と入札書金額を必ず突合
  • 端数処理ルール(切上げ/切捨て/四捨五入)を全品目で統一
  • 単価契約であることを踏まえ、頻出品目(押入れ修繕67箇所、天井クロス張替292㎡等)は効率化前提の単価を、低頻度・特殊品目(畳新調等)は適正利益を確保した単価を設定

競合対策

  • 複数職種(塗装・クロス・畳・建具・大工・フローリング)を一括対応できる体制を見積書添付資料等でアピール
  • 福島市荒井地区への地理的近接性(移動コスト優位性)を協力業者選定・見積構成に反映

質疑応答戦略

  • 現地条件の詳細(採寸誤差の許容範囲、既存材料の劣化状況等)について、不明点は積極的に質問し、追加費用発生リスクを事前に排除
  • 単価契約の運用(追加発注の見込み、同一単価適用範囲)について確認しておくと、年間を通じた採算管理がしやすくなる

価格設定戦略

  • 推奨見積金額 ¥3,666,000 を基準に、勝負価格 ¥3,400,000 〜 安全価格 ¥3,900,000 のレンジで最終判断
  • 市場価格調査回答書は入札予定額を上回る額(5〜10%上乗せ)で提出し、予定価格の圧迫を回避

8. 実行チェックリスト(逆算スケジュール)

日付

項目

内容

令和8年6月25日

公告発出

公告第41号(本案件)発出済み

令和8年7月7日(火) 13:00

市場価格調査回答書 提出期限

FAX/Mail、第387会計隊契約班(片倉様)宛。回答額は入札予定額を上回る額で提出

令和8年7月9日(木) 17:00

郵便入札書 必着期限

封筒の朱書き記載(開札日時・件名・入札書在中)を確認の上、余裕を持って発送

令和8年7月10日(金) 10:00

入札執行

第387会計隊 入札室

契約後〜令和9年3月31日

履行期間

単価契約に基づき随時発注・整備を実施。都度、着手届〜完了届等の書類提出が必要

 

最優先アクション

本レポート受領時点で市場価格調査回答書の提出期限(7/7 13:00)まで残りわずかです。まずは推奨回答額の確定と回答書提出を最優先で進めてください。