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陸上自衛隊郡山駐屯地・高森宿舎3号棟の網戸交換役務

本案件は、陸上自衛隊郡山駐屯地・高森宿舎3号棟の網戸(アルミ製可動網戸)計150枚を交換する役務請負案件です。一般競争・総品目総額・最低価格落札方式であり、純粋な「価格競争型」案件です。参加資格は全省庁統一資格D等級まで認められ、参入障壁が低いため応札者数が多くなる可能性があります。

結論

「市価調査回答額を高く・入札書額を低く」設定する二段構えで予定価格の天井を引き上げ、その範囲内で勝負価格を投入すれば落札の現実性は十分高い。総合落札可能性 72点/100点(推定)

最優先タスク

6/26(金)15:00までに『市場価格調査回答書+内訳書』をFAX提出。これを失念すると予定価格の根拠形成に関与できず、天井が下がるリスク。

推奨入札書金額

¥1,050,000 ~ ¥1,150,000(税抜) ※推定原価ベース

市価調査回答額

¥1,500,000 ~ ¥1,800,000(税抜)入札書額より必ず高く

 

※ 本レポート内の金額・落札率・競合・応札者数等は、公開資料と当社知見に基づく【推定値】です。実際の予定価格・落札結果を保証するものではありません。最終判断は貴社の原価情報に基づき決定してください。

1.案件概要

項目

内容

案件名

高森宿舎3号棟 網戸交換役務

発注機関

陸上自衛隊郡山駐屯地 第387会計隊郡山派遣隊(分任契約担当官:厚海 幸輝)

履行場所

福島県郡山市片平町字新蟻塚12 陸上自衛隊郡山駐屯地 高森宿舎3号棟

履行期間(納期)

令和8年12月25日(金) ※入札6/29から約6か月の余裕あり

調達目的

隊員宿舎(高森宿舎3号棟)各部屋5箇所の老朽化した網戸を、アルミ製可動網戸へ一括交換し、居住環境(防虫・通風)を維持・改善すること。

入札日時・場所

令和8年6月29日(月)10:00/会計隊入札室

落札方式

総品目総額・最低価格落札・一般競争(価格競争型

参加資格

全省庁統一資格「役務の提供等」 A・B・C・D等級/競争参加地域:東北

保証金

入札保証金:免除/契約保証金:免除

契約書区分

税込100万円以上→請書/税込250万円超→契約書を作成

■ 発注者が重視しているポイント(推定)

  • 正確な現地採寸とメーカー製作寸法への適合 ── 「新設寸法はメーカー製作寸法による」「細部は現地採寸」と明記。採寸ミス=納品不能リスクを最も警戒している。
  • 入居者がいる中での円滑な施工 ── 「入居中及び空室が混在」と明記。居住者対応・養生・スケジュール調整能力を重視。
  • 品質・耐久性 ── 防虫網は#18メッシュのステンレス製、瑕疵期間は完了検査後1年。安価な代替品でなく仕様適合品を要求。
  • 確実な書類・写真管理と情報漏洩防止 ── 着手届〜完了届まで多数の提出書類、作業前/中/隠蔽部/完成の写真(200万画素以上)、ファイル交換ソフト不使用PCの使用を要求。

2.仕様分析

■ 交換対象(建具表/市場価格調査内訳書より)

符号

既存寸法(mm)

数量

参考型番

区分

AA-1

750×1850

60

AR106-得2型

大型・最多

AA-2

750×1350

30

AR126-得2型

中型

AA-3

750×1350

30

PF型

中型

AA-4

465×955

30

PF型

小型

合計

4種類

150

アルミ製可動網戸

#18ステンレス網

 

材質・仕様:枠=アルミ製/防虫網=ステンレス製メッシュ(#18メッシュ)。新設寸法はメーカー製作寸法による(既存寸法はあくまで参考)。

■ 条件の分類

区分

内容

必須条件

・全省庁統一資格「役務の提供等」A〜D等級・東北地域を保有

・現地採寸の実施、承認図の事前提出・監督官承認後に施工

・防虫網 #18メッシュ ステンレス製、アルミ製可動網戸(仕様適合品)

・着手届〜完了届の各種書類提出、役務写真(200万画素以上)

・情報漏洩防止(ファイル交換ソフト未導入PC使用)/電気・水道は請負者負担

・発生材(金属類)の指定場所への運搬集積+発生材調書の提出

加点要素 (実質)

※本案件は最低価格落札のため明示的な技術加点はなし。下記は「監督官の信頼を得て円滑施工→次回案件につなげる」実務上の優位要素:

・自衛隊宿舎/官公庁建具工事の施工実績

・入居者対応(養生・近隣配慮・時間帯調整)の体制

・郡山近郊からの即応性(採寸・手直しの機動力)

競争優位と なる要素

・網戸/サッシメーカー(LIXIL・YKK AP等)との直接調達ルートによる材料原価圧縮

・150枚の同時製作によるロット発注での単価交渉力

・自衛隊調達特有の書類・写真整備をテンプレ化できる事務処理能力

見落とし やすい条件

・市場価格調査回答書の提出期限は 6/26 15:00(入札6/29より前)。別紙「内訳書」も要提出。

・資格審査結果通知書の写しを入札前までに提出(直接orFAX)

・代表者以外が入札/資格通知の代表者と入札書代表者が異なる場合は委任状必須

・郵便入札は事前承認+二重封筒+前日17:00必着

・入札書は税抜金額(110分の100)を記載

・遅延賠償=1日につき契約金額の1/1000

失格リスク

・参加資格(等級・東北地域)を満たさない/指名停止期間中

・入札金額・氏名・押印の印影が判別困難

・郵便入札の期限超過・事前承認なし

・暴力団排除等の誓約に虚偽/誓約違反

・入札時刻に遅刻(正当理由なき場合)

■ 過去案件(自衛隊・網戸/建具)との差異

  • 数量規模は中規模(150枚)。同種の神町駐屯地・網戸案件(540枚規模)と比べ小ロットのため、材料の量産メリットは限定的だが、施工・管理工数は相対的に軽い。
  • 「アルミ製可動網戸」=枠ごと新規製作・交換であり、網の張り替えのみの案件とは原価構造が大きく異なる(材料費の比重が高い)。単純な張替案件の単価感覚で見積もると赤字リスク。
  • 入居中住戸が混在する点が、空室一括施工の案件より工数・調整負担を増やす(採寸日と施工日で複数回訪問の可能性)。

3.市場分析

■ 推定原価構成(税抜・推定)

下表は当社の標準的な積算ロジックによる【推定原価】です。実際の仕入単価・人工単価は貴社の取引条件に置き換えてください。

費目

数量

想定単価

金額

備考

【材料費】アルミ網戸 AA-1

60枚

¥5,000

¥300,000

大型

      AA-2

30枚

¥4,000

¥120,000

中型

      AA-3

30枚

¥4,000

¥120,000

中型

      AA-4

30枚

¥2,800

¥84,000

小型

消耗品費

一式

¥20,000

ビス・ゴム等

【労務費】交換作業・採寸

約7人工

¥22,000

¥154,000

採寸+施工

搬入・運搬費

一式

¥40,000

 

書類・写真作成費

一式

¥40,000

 

直接費 小計

 

 

¥918,000

 

諸経費(直接費の約13%)

 

 

¥120,000

一般管理+利益

推定原価 合計

 

 

約¥1,038,000

税抜・推定

 

市場相場(推定):枠ごとのアルミ可動網戸交換は1枚あたり概ね¥5,000〜¥9,000(材工共・税抜)が市場感。150枚一括では量産・段取り効率により低位に寄り、総額で概ね¥1,000,000〜¥1,400,000(税抜)のレンジが想定されます【推定】。

■ 主要競合の推定

競合タイプ

強み

弱み

地元サッシ店・ 建具店(福島県内)

地理的近接・低間接費・採寸/手直しの機動力。メーカー仕入ルートを保有。

官公庁書類・写真整備に不慣れな小規模事業者が多い。大量同時製作の資金繰り。

自衛隊調達 常連の役務業者

入札手続・書類に精通。価格を絞り込む経験値。複数案件の同時受注体制。

建具は外注となり中間マージン発生→材料原価で不利になりやすい。

リフォーム・ 総合工事会社

施工力・人員確保が容易。入居者対応に慣れている。

間接費が高く小口役務では価格競争力が出にくい。

 

競合数が読みにくい最大要因は「D等級まで参加可・東北地域」という広い間口です。小規模事業者まで参入できるため、価格は下がりやすい構造です【推定】。

4.過去の落札傾向分析(推定)

分析項目

推定結果

競争性

高い(D等級可・東北全域・作業内容が一般的なため新規参入が容易)

応札者数予測

5〜12者程度(推定)。地元サッシ・建具系が中心。

価格競争型/品質型

完全な価格競争型(最低価格落札・技術評価なし)。仕様を満たす限り最安値が落札。

落札率予測

予定価格の約80〜95%(推定)。応札者が多いほど下振れ。材料費比率が高いため過度な値引きは起きにくく、極端なダンピングまでは進みにくい。

再度入札の可能性

初回で予定価格内の応札がなければその場で再度入札(郵便入札時は別途指定日)。入札書の予備持参が必須。

5.落札価格分析【本案件の核心】

■ 価格戦略の全体像(税抜・すべて推定)

区分

金額(税抜)

位置づけ・狙い

予想予定価格

¥1,300,000〜¥1,550,000

発注者が市価調査結果を基に設定する天井(推定)。

安全価格(高位)

¥1,200,000

利益確保優先。ただし競合多数なら落札を逃すリスク。

推奨見積金額

¥1,050,000〜¥1,150,000

利益と落札確率のバランス点。当社推奨。

勝負価格(低位)

¥980,000〜¥1,040,000

確実に獲りに行く価格。原価ギリギリのため貴社原価で要検証。

落札予想価格

¥1,050,000〜¥1,200,000

実際の落札ラインの推定レンジ。

 

推奨:入札書金額は ¥1,100,000(税抜)前後 を基準に、貴社の確定材料単価で原価が¥1,000,000を下回るなら ¥1,050,000 まで踏み込むのが妥当です【推定】。

■ 【最重要】市場価格調査回答額 > 入札書金額 とすべき理由

結論:6/26提出の『市場価格調査回答書』の金額は、6/29の『入札書』金額より必ず高く設定する。

理由:防衛省(駐屯地)は、業者から集めた市価調査回答額を参考に「予定価格(落札の天井)」を設定します。ここで自社が低い金額を回答すると、予定価格そのものが低く設定され、結果として自分の首を絞めます(天井が下がり、利益の取れる価格で落札できなくなる)。

具体例:市価調査で¥1,000,000と回答→予定価格が¥1,050,000程度に設定→自社が¥1,100,000で入札すると予定価格超過で失格、という事態が起こり得ます。逆に市価調査を¥1,600,000で回答→予定価格が¥1,400,000前後に上がる→¥1,100,000の入札が余裕で天井内に収まり、利益を確保して落札できます。

書類

提出額(税抜・推定)

意図

市場価格調査回答書 (6/26まで)

¥1,500,000〜¥1,800,000

予定価格の天井を引き上げる(高めに回答)

入札書 (6/29)

¥1,050,000〜¥1,150,000

実際に勝ちに行く価格(低め)

 

注意点:回答額は「内訳書(人件費・物品費・諸経費)」と整合させ、各単価が常識的範囲に収まるようにします。総額だけ吊り上げ内訳が破綻していると不自然と判断され、参考にされない・信頼を損なう恐れがあります。あくまで「実勢のやや上限」を提示するイメージで設定してください。

6.落札確率評価(100点満点・推定)

評価軸

点数

根拠(推定)

価格競争力

70

メーカー直仕入+150枚ロット交渉で原価を抑えられれば中〜高水準。地元最安業者には劣後の可能性。

実績競争力

70

価格競争型のため実績は加点されないが、自衛隊調達対応力・書類整備力は手続面で有利。

納品体制

75

納期まで約6か月と余裕大。入居者調整は要対策だが採寸〜製作〜施工の工程は十分組める。

総合評価

72

市価調査の天井引き上げ戦略が成立すれば、落札の現実性は十分高い。価格設定が勝敗を分ける。

 

総括:本案件の勝敗は『市価調査での天井づくり』×『勝負価格の踏み込み』の2点でほぼ決まります。技術差では差がつかないため、価格と手続の精度を最大化することが最優先です。

7.勝ちに行く戦略

① 提出前に行うべきこと(チェックリスト)

実施事項

期限

市場価格調査回答書+内訳書をFAX提出(高めの金額で)

6/26 15:00

資格審査結果通知書の写しを入札前までに提出(直接orFAX)

入札前

可能なら現地確認・概略採寸(入居/空室の状況把握、寸法バラつき確認)

入札前

メーカー(LIXIL/YKK AP等)へ150枚分の製作見積・納期を打診し材料原価を確定

入札前

代表者以外が入札/代表者相違なら委任状を準備

入札時

入札書(税抜額)・印鑑・再度入札用の予備入札書を持参

6/29

② 見積作成時の注意点

  • 「枠ごと交換」前提で積算する。網の張替単価で見積もると材料費を取りこぼし赤字化する。
  • 新設寸法はメーカー製作寸法。既存寸法(参考)から製作寸法へ補正した上で単価を確定する。採寸誤差による作り直しリスクを見込み、わずかな予備費を計上。
  • 入居中住戸の調整工数(複数回訪問・時間帯制約・養生)を労務費に織り込む。
  • 発生材(金属)の運搬集積・調書作成、写真撮影・書類作成の事務工数も費用化する。
  • 入札書は税抜(110分の100)で記載。落札価格は税込で判定(100万円以上で請書、250万円超で契約書)。

③ 競合対策

  • 価格の決め手は材料原価。メーカー直+ロット交渉で「地元最安業者」に対抗できる仕入を確保する。
  • 市価調査の天井引き上げで、自社が利益を取れる価格帯を予定価格内に収める(=過度な安値合戦に巻き込まれない)。
  • 初回不調に備え再度入札用の予備入札書を準備し、その場で一段下げられる価格レンジを事前に決めておく。

④ 質疑応答戦略

  • 仕様書・現場の質問は管理科(内線316・伊藤氏)、入札手続は契約班(024-951-0225 内線378・小澤氏)へ。窓口を取り違えない。
  • 採寸条件(製作寸法の確定方法・既存撤去網戸の扱い)、入居住戸への立入可能時間帯、承認図の様式を事前に確認し、原価のブレ要因を潰す。
  • 質疑は他社も閲覧する公開回答になり得るため、自社の価格戦略が透ける質問(数量根拠の探り等)は避ける。

⑤ 価格設定戦略(まとめ)

局面

アクション

市価調査(6/26)

¥1,500,000〜¥1,800,000(税抜・推定)で高めに回答し天井を上げる

入札(6/29)本命

¥1,100,000前後(税抜・推定)。原価が¥1,000,000未満なら¥1,050,000まで踏込可

再度入札

勝負価格 ¥980,000〜¥1,040,000(税抜・推定)まで段階的に引き下げ。下限は貴社原価で事前確定

 

本レポートに関するお問い合わせ

株式会社インヘリタンスオフィスK / 官公庁入札コンサルティング

免責:本書の金額・落札率・競合・応札者数等は公開資料と当社知見に基づく推定であり、落札・予定価格・落札結果を保証するものではありません。最終的な入札判断は貴社の確定原価・経営判断に基づき行ってください。